1ヵ月の手帖
■書き方の基本
この世界には、自分ではできないことや絶対に必要でしかも勝手には手に入れられないものがあります。しかし、大人になると、1ヵ月あれば、自分の人間関係だけで、必要な製品や技術、適切な人や資材を集められます。人に会い、人との約束ごとをかたづけ、人を成功させるための期間は、おおよそ1ヵ月。1ヵ月は、曜日別、5W1Hの要素別に関連性を見つけ、人とのアポイントを取り、仕事をデザインする期間です。給料の受け取り、クレジットの支払いも1ヵ月周期。1ヵ月の手帖を見ていて、予定がなくても、来週どんな人が訪ねてくるのかが予想できるようになれば、一人前です。
漁師の手帖には、毎日の月の満ち欠けと漁獲高の変化が書かれています。企業における仕入れの支払いや売上の回収、給与の支払いも1ヵ月単位です。この手帖を見ていると、1ヵ月のどの日が空いていて、だれとなんの約束があるのか、だれに会ってからだれに会えば良いのかが一目でわかります。この手帖には、会う人の名前や約束ごとを書くのが基本です。まず、ワープスペースに、この月に会いたい人の名前を書いておきましょう。「いつ」が決まったときは、その人の名前をリズムスペースに移します。
家族用、会社用、ボランティア活動用、友だち用、あるいはプロジェクト別に、何種類も持っている人もいます。1ヵ月の手帖と1週間の手帖に書かれる量を同じにできればみわたす手帖のヘビーユーザーです。
・目盛 6時間以内でできること。
例:5日の午後はミーティング。
・単位 1日以内でできること。
例:16日は朝から夜まで講座。
・周期 1週間以内の繰り返し。
例:月曜日は会議、火曜日は営業、水曜日は社内処理、木曜日は営業、金曜日は会議。