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はじめて講座


■講座の5W1H
 日時   ○年○月○日(○) 19:00〜21:30
 場所   みわたす手帖の事務局 
 参加者  学生とOLと事務局の講師
 内容   みわたす手帖のはじめて講座
 目的   周期を選んで5W1Hが書けること
 テキスト 使用テキスト「みわたす手帖」

■今日のテーマ「周期と5W1H」
 講 師 「今日はみわたす手帖のはじめて講座にご参加いただき、ありがとうございます。時間が惜しので、早速はじめます。
 みなさんは、どのようなことを手帖に書いていらっしゃいますか? 色々な人の手帖を見ると、一番多いのは、人に会う約束したこと、いつ、どんな場所で、誰と、です。このことは、新聞記者が記事を書く上で原則としている、5W1Hの一部または全部です。書かれている実体は、自分や家族や友人や所属している組織、社会等にとっての過去・現在・未来に重要な、1=計画、2=約束、3=記録等でしょう。しかし過去・現在・未来は、色々な期間で存在します。では、そのような期間または、期間の中での周期はどのようなものなので、どう選ばれるのでしょうか? 
 そこで、今日、お話するのは、次の2つのことです。1つは、周期。もう1つは5W1H。この周期を選んで5W1Hを書くのがみわたす手帖です。5W1Hは、「いつのWhen、どこでのWhere、だれとのWho、なにをWhat、なぜのWhy、どのようにのHowのそれぞれの頭文字です」

■書き方の基本
 書き方の基本はリズムスペースに書く人と、その人といつ、どこで、なにをするのかということです。
 人は5W1Hの中で生きています。5W1Hは、「ある日、ある場所で、自分または他の人と、何ごとかを考え、なぜかある目的を持ち、何れかの方法で生きようとする」ことを指し示し、人を定義する本質的な要素です。どの手帖も、1単位にたくさんのことを書きたいときはプロダクトリフィルを使い、このスペースには移動先の番号を書き残しておきます。このときリストを用意して、それをワープリストとして、テーマとワープ元とワープ先を書いておくと、どこにワープしたのかを忘れずに済むでしょう。

 1週間の手帖は1日の手帖をまとめて、今月あるいは、来月なにをすればいいのかを考えるための手帖です。5W1Hの「いつ(When)、どこで(Where)、だれと(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」の要素を、それぞれのスペースに書きます。

 1  5W1Hを文字だけでなく記号やイラストにします。また詳しい説明をしてあるワープ先も書きます。
 2 自分以外の人を中心に老いて書くときは、「だれ」欄にその人の名前を書きます。
 3 各スペースの脇や下に、だれ「が」、どこ「から」どこ「へ」のように助詞や接続詞を書けます。
 4 夜中の1時、2時が昨日の続きであれば、右脇のスペースを25時や26時にします。
 5 縦に書くと左から右へ行を変える左縦書きになります。横文字、グラフィック、表組と共存できます。
 6 過ぎてしまったリフィルは専用の保存バインダーに綴じます。
 他の手帖の書き方・使い方も基本は、この一週間の手帖とほぼ同じです。
【註】※「ビッグルール」とは、できごとの分類と手帖の選び方や間に浮かんでいる罫線の中=モジュールに5W1Hで書く書き方です。

■データの書き方
 学 生 「データを、どう書けばいいのでしょうか?」
 講 師 「みわたす手帖にデータを書く方法は、ドロップとワープとビッグルールという3つの方法があります。
ドロップは、○○を食べたい、とか、○○に行きたい……、○○をしたい、などなど、何かを感じて、頭の中に浮かんだ言葉を文字や記号で手帖に書き込むことです。
 もうひとつの書き方は、ワープといいます。例えば、○○さんに電話をする、という内容を1日の手帖の5番のスペースに書いてあったとします。
 ○○さんは朝9時から9時半までしかいないので、手帖その時のスペースに5と言う数字を書きます。
 このように、適切な時間のスペースにやるべきことを書くことをワープといいます。ドロップして書いた言葉のデータを手帖の中の適切な空間と時間に移動させる書き方です。
 データスペースやモチーフには、それぞれのスペースに番号がふってありますので、その番号をそのことをやれる適切な時間に書き込みます。
 ビッグルールは、これからじっくりお話ししますが、発生することの5W1Hを、それぞれ手帖の時間ごとにいつも同じ場所に分けて書くことです。
 このとき自分一身のことでは、何ごとも、場所を書き、時間を軸に並べると、それぞれ異なるデータとして認識できます。時間がはっきりしていなければ、物事は、後になればなるほど曖昧で使いにくいものになります。時間を変えれば、1つの場所には、色々の人や物や事が現れます。時間、主体、空間は存在を独立させると言えます。そこで手帖は、一番大切な「いつ」については、予め、その年の日付・曜日・時間が印刷してあります。そのページのある場所に書くということで、書いたり読み間違ったりしないようになっています。

■絶対に覚えてほしいこと「周期」
 講 師 「ところで、皆さんはどんな手帖を使っていますか? 今日は、まだ学生で、S商事の内定者研修の方がきているので、その人に聞いてみましょう。前列の真ん中にいるMさんどうですか?」
 学 生 「1年のカレンダーと、1ヵ月のスケジュール帳。あとはメモ」
 講 師 「では、今日1日のスケジュールはどうやって計画するのですか? その手帖で、去年の自分と今年の自分と来年の自分を比較できますか?」
 学 生 「予定は2〜3日後のことから書きます。今日や明日のことは覚えていると思っています。普通は1週間1ヵ月後の予定を入れます。去年のことは忘れました。来年以降のことは、漠然と考えるだけです」
 講 師 「来年の1月から4月までの予定は立てていますか?」
 学 生 「いや、まだです」
 講 師 「それでは、例えば4月の入社までのことや、会社を辞めてからのことなどは、考えていないということですね」
 学 生 「……そうですね。辞めてからのことなどは、何も考えていません」
 講 師 「どうしてですか?」 
 学 生 「……わかりません」
 講 師 「では、教えましょう。それは、1ヵ月や、1年の周期のことしかわからない教育を受けてきたからです。また、それ以上の周期を記録するための道具や方法がなかったからです。物事には、自分にも自分の周りにも、思いついてから、数分で実現できること、1時間ぐらいでできること、半日6時間ぐらいかかること、1日かかること、数日から1週ぐらいかかること、1ヵ月から数ヶ月かかること、1年から数年かかること、そして、実現するまでに数十年かかることがたくさんあるのに、です」
 学 生 「……?」
 講 師 「それでは、大学に入学してから、卒業するまでにどのくらいかかりますか?」
 学 生 「……4年です」
 講 師 「それでは、生まれてから、社会人になるまで何年かかりますか?」
 学 生 「23年です。しかしそれを記録し、先のことを考えるためのなにもありません」
 講 師 「物事の期間はまちまちです。数分でできることから数十年かかることまであるのに、それを計画できる道具が1年以内のものしかなかったのです。これでは、1年以上の計画を立てることはむずかしいはずです。今日皆さんにおわたししたみわたす手帖は、数分単位のできごとから、数十年単位のできごとまで計画できます。また、これからお教えする書き方を覚えると、10年後の皆さんの人生設計も、来年の四月までの綿密な計画もできます。みわたす手帖は、1日、1週間、1ヵ月、1年、12年、120年という周期を、それぞれ見開きの範囲でみわたして、その周期の中に納まる期間のできごとを計画できるからです。以上が周期についてです。これからお配りする、書き方見本の下に書いてある周期別事柄表を参考にしてください」


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